◆4つの即興曲(Impromptu) Op.90 D 899 / フランツ・シューベルト(Franz Peter Schubert/1797–1828)
シューベルトのピアノの小品は晩年に多い。4手連弾、室内楽、そして管弦楽と大きな編成を経て、それから書かれた曲である。
シューベルト独自の音楽世界が豊かに感じられる曲であり、続く『4つの即興曲 D 935』と並び、彼の代表的なピアノ曲でもる。
「即興曲(Impromptu)」という曲名は、出版を引き受けたトビアス・ハスリンガーによって記された。売れやすいよう、中産階級に親しみやすい題名が与えたのかもしれない。しかし、続く『4つの即興曲 D 935』の自筆譜では、シューベルト自ら “Impromptu” と書き入れているため、このタイトルに満足していたと思われる。
◆構成
第1曲 アレグロ・モルト・モデラート ハ短調 4/4拍子
第2曲 アレグロ 変ホ長調 3/4拍子
第3曲 アンダンテ 変ト長調 4/2拍子
第4曲 アレグレット 変イ長調 3/4拍子
◆ピアノによる演奏(YouTube引用)
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