◆5つの小品(Cinq Pieces en Trio) / ジャック・イベール(Ibert, Jacques/1890-1962)
スペインの作曲家マニュエル・デ・ファリャとは従兄弟にあたる。
29歳のときに、若手作曲家の登竜門であった、ローマ大賞を受賞。
作風としては、プーランクやミヨーなどの作品に見られるのと同様に、伝統的な調性感を保ち、対位法的な書法が作品構造の基礎にあることが多い。
20世紀フランスの音楽界において重要な作曲家のひとりで、ピアノ曲、管弦楽曲、舞台音楽などの分野で活躍した。
“フランス6人組” やラヴェルとの親交が深く、ともにコンサートを開くこともあった。
木管三重奏「5つの小品」のほかには、木管5重奏「3つの小品」も人気である。
◆トリオ・ダンシュ(Trio d’anches)
フランス語で、リード楽器のオーボエ、クラリネット、ファゴットによる三重奏を意味する。
トリオ・ダンシュの代表ともいえるイベールの「5つの小品」。
- Allegro vivo
- Andantino
- Allegro assai
- Andante
- Allegro quasi marziale
全体に華やかで幸福感に満ちており、特にオーボエの魅力が存分に味わえる作品である。
◆木管三重奏による演奏(YouTube引用)
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