12/8(日) MY-Duo 演奏曲目から。
◆魔王(Der Erlkönig) D 328 Op. 1 / フランツ・シューベルト(Franz Peter Schubert/1797–1828)
ピアノを伴奏のみとせず、ピアノと歌のデュオというべき作品づくりをしたドイツリートの名手、シューベルト。歌曲王と称される彼の、10代のころの傑作である。
歌詞はドイツの詩人ゲーテの『魔王』による。 歌劇『漁師の娘(Die Fischerin)』(1782年) のために作詞された。
◆物語と演出
詩の物語は、デンマークの伝承に基づく『ハンノキの王の娘(Erlkönigs Tochter)』が元になったといわれる。
登場人物は、語り手、父親、息子、そして魔王。
高熱をだし、幻聴に怯える息子と、馬を駆る父親、そして魔王(幻聴)の物語である。
シューベルトは4人の登場人物を、音域やリズムの使い方で見事に描き分けている。
4人で歌われることもあるようだが、劇的な演出に頼らず、シンプルな表現で彼の作曲の妙を感じたい。
◆うたによる演奏(YouTube引用)
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