待てど暮らせど 来ぬ人を 宵待草の やるせなさ 今宵は月も 出ぬそうな
七五調 一連と、短く、けれど美しい、竹久夢二による「宵待草」。
実在の女性に対してかかれたと言われる。
◆宵待草とは

アカバナ科マツヨイグサ属。
主に黄色の花が咲く品種をマツヨイグサとよぶ。
夏の夕暮れどきに花が咲き、夜明けの頃にはしぼむ一日花。
南米原産の帰化植物で、夜を待って咲くことから、「月見草」や「待宵草」の和名がついた。

黄いろの花の「マツヨイグサ(待宵草)」、白い花の「ツキミソウ(月見草)」。
そして、昼に咲く、赤い花の「ユウゲショウ(夕化粧)」、「モモイロヒルザキツキミソウ(桃色昼咲月見草)」。
小さな花をつけるものと大きな花をつけるものとで、印象は大きく変わる。
見比べる→マツヨイグサの仲間(外部サイト)

◆宵待草-日本歌曲 竹久夢二 詩 / 多忠亮 曲
竹久夢二(1884-1934)は、大正ろまんの代名詞。文学から絵画に転向した才人で、詩のほかには美人画やグラフィックデザインが有名である。
一方、多忠亮についてはあまり記録がない。
作曲家ではなくバイオリニストだったようで、確かにメロディーには弦楽器の面影がある。
後に同名の映画が製作され、一連では短いということで、西条八十が二連を作詩している。
◆うたによる演奏(YouTube引用)
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