いつか弾きたいと思っていたチェンバロ、ようやく触れることができました。
SNSでたまたま見えた、チェンバロ体験会という文字列。
一瞬で飛び付きました。

音楽ってやっぱり、出会いだなと思いつつ。
わくわくが伝わるように、写真多めでまとめます♪
(張り切りすぎて、長くて重たいページになりました)
◆会場 Salon de ぷりんしぱる

久保田チェンバロ、ホルーゲルピアノ、他にモダンチェンバロ、アップライトピアノがありました。
長机とパイプ椅子もあり、セミナーやサロンコンサート(50席くらい)の会場としてもよく使われるフリースペースだそうです。
◆久保田チェンバロ 設置記念イベント チェンバロ体験会

名匠・久保田チェンバロ工房 久保田彰氏製作、ヒストリカルチェンバロの設置記念として開催されています。
講師は、日本チェンバロ協会正会員である、中田聖子先生。
写真を撮りながらお話を聞きながら、とても贅沢に学ばせていただきました。
普段見ることのできない中の様子には興味津々👀
弦は三種類、8フィート弦が2本、4フィート弦が1本張られています。

鍵盤を押すと、上の写真に写っているグレーのツメの部分が弦をはじきます。二種類あり、対応する弦が異なるので、このふたつを基準にして音色が変えられます。

黄色い皮を操作するリュートストップ。ぽろんぽろんという、リュートのようなあの音色をつくります。可愛くて好きです。
(どんくさいミスタッチあります……)

実際によく曲で使われるのは、こちらの音変え(ストップ)でつくる音色、そして、上鍵盤を押し込んで上下同時にならす音色だそうです。
◇ 6 種類の音色
- 下鍵盤 8フィート弦の音
- 上鍵盤 8フィート弦の音
- 上下連動のカプラーの音 (8フィート×2)
- 下鍵盤 8フィート弦の音 + 4フィート弦の音
- 上下連動のカプラーの音 (8フィート×2) + 4フィートの音
- リュートストップの音

実際に触ってみると、思っていた以上に “はじく” 楽器でした。
音色の作り方や、音を足すと鍵盤が重くなるのはパイプオルガンのようだなと思いましたが、やはり全く別の楽器。
鍵盤の扱い方は、モダンピアノ(現在の標準のピアノ)とパイプオルガンの間くらいだと感じました。
鍵盤を押すときにカチッとするような、あの独特の感覚。自然に鍵盤から指を離さずに弾いていたことで、パイプオルガンを弾いたことがあると看破されました。
モダンピアノ、パイプオルガン、チェンバロは見た目こそ似ているものの、構造が異なるため、もちろん奏法も異なります。
パイプオルガンとチェンバロに共通するのは、鍵盤を押さえたまま指を変えること。
これが私は指摘されてから気づくくらいよく馴染んでおりまして、ということは恐らくピアノでも多用しているのでしょう……。

教えていただいたチェンバロの基本の弾きかたは、真ん中三本の指がメイン。
鍵盤をまっすぐに押さないと鳴らないため、ピアノでいう1の指、5の指は補助的扱いになるそうです。
弦楽器のポジション移動のように手をスライドし、鍵盤からあまり指は離れません。恐らくピアノ以外の楽器に親しんだ方のほうがイメージしやすいと思います。
この不思議にも思える指使いでできるのは、拍を強調すること。強弱があまりつかない分、音の幅で表現をするそうです。
ちなみに、難しいとされる指を見事に使いこなしたのが、ピアノ音楽の基礎を作った大バッハでした。
……さて、インベンションからもう一度バッハを読みたいですね🎼
ペッツォルトのメヌエット
ということで、チェンバロっていいよ! という体験会のまとめでした。
ぷりんしぱるで中田聖子先生の演奏を聴ける機会がこちら。

皆さまもぜひチェンバロの魅力に触れてみてください♪
◆チケットご予約好評受付中 4/19(Fri.) The Spring Joint Recital
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